6月に入り、そろそろ梅雨入りの声が聞かれる頃となりました。
今回の写真は、大村公園の花菖蒲(はなしょうぶ)です。
長崎県大村市にある大村公園では、5月下旬になると、約10万株、およそ30万本の花菖蒲が公園内を埋め尽くします。九州最大級を誇る大菖蒲園に、伊勢系、肥後系、江戸系など、171種類もの花菖蒲が見事に咲き揃います。
私が公園に訪れたときは、折悪しく、見頃から少し遅れてしまい、開花状況は「盛りすぎ(満開を過ぎた状態)」となっていましたが、花持ちのいい元気な株、遅咲きの株など、まだまだたくさんの花が咲いていました。また、菖蒲の見頃こそ逸してしまいましたが、近くでは、ちょうど見頃を迎えた紫陽花も綺麗に咲いていましたよ。
大村公園は、玖島(くしま)城跡の外堀を利用して造られた公園です。玖島城は、肥前国大村藩の初代藩主、大村喜前(おおむらよしあき)によって、三方を海に面した玖島の地に築かれました。半島先端の小山を利用して築城された平山城ですが、半島の地続き側にも水堀が築かれており、水城(海城)の特徴も色濃く現れています。
海上交通を重視した築城の跡が伺える、県指定史跡の御船蔵(おふなぐら)跡や、新蔵波止(しんぐらばと)跡、船役所跡など、海運に関する施設が現在でも多く残っています。
明治2年に廃城となり、現在は本丸跡に大村神社が鎮座し、城全体が大村公園になっています。
また、大村公園周辺には龍神社や玖島崎古墳群などの観光名所もあります。
公園だけではなく、周辺にも見どころがいっぱいある大村公園、ぜひ訪れてみてください。
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