残暑厳しい日が続いていますね。みなさん、お盆休みはどう過ごされたでしょうか。
今月(8月)の写真は、今年のお盆にみられたお墓参りの情景です。まだ日中の暑さが残る夕刻、お墓には大勢の人が訪れています。盆提灯が飾られ、花火の火が上がっていて、とても賑やかです。
長崎に住んでいて、他県の人に一番びっくりされるのが、「長崎ではお盆にお墓で花火をする」という風習です。私の家の場合、お盆には夕方くらいから親戚みんなで集まってお墓を訪れます。まだ日が残るうちは、精霊流しで全国的にもすっかり有名になった爆竹や、矢火矢(箭火矢・やびや)と呼ばれるロケット花火、パラシュートが降ってくる仕掛け花火などの特徴的な花火を楽しみます。そして、日が落ち暗くなってきたら、線香花火や手持ち花火、噴上げ花火や小型の打ち上げ花火など、暗がりに映える花火の彩りを楽しみます。夕方の早い時間はまだ、人はまばらですが、日が落ち始める頃には、墓地のあちこちから花火の明かりが瞬き、子どもたちのはしゃぐ声が聞こえてきます。
私も、そんなお墓で盛り上がった話をして「お盆にお墓で花火をするなんて不謹慎な!」と他県の方から驚かれるという経験があるのですが、私としては、これが当たり前のお盆の風景として育っているので、普通はお墓で花火はしないと言われて逆にびっくりしてしまいました。お墓には水場もバケツもあるし、線香に火を付けるためのロウソクもあるから、花火をするにはどう考えても最適なのに、お墓で花火をしないなら、他県の人はいったいどこで花火をしているのだろうと不思議に思ったくらいです。
お盆に親戚の子供達で集まってお墓で花火をしたことは、子供時代の楽しい思い出です。そんな、懐かしい思い出を追想しながら、長崎らしいお盆の一幕を写真に収めました。
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